bo-gambos’s diary

環境と人についての手記

JTがいつか呼吸器疾患の治療に乗り出す日がくるのではないかと夢見ています

このあたりは、やや前のめりに書いており、科学的な見解とは言いにくい。まあ冗談半分で読んでもらいたい。元々呼吸器疾患はタバコと因果関係が証明されているものが多く、タバコ自身は肺に対して悪影響を及ぼすものでしかないが、新型タバコで開発されたデバイスが、今後その肺疾患を救うような展開が起きることはないだろうかと想像している。

       元々薬剤というのは臓器選択性が高い薬が望ましいと言われている。それは、全身投与が必要な薬剤でなければ、その臓器に直接投与する方法があれば、全身投与よりも有害事象が少なく、治療効果も期待出来るものも増えてきている。

呼吸器疾患では、慢性閉塞性肺疾患気管支喘息で吸入療法による治療がガイドラインの中心となって久しい。また、希少疾患ではあるが、自己免疫性肺胞蛋白症GM-CSF吸入療法が病勢のコントロールに寄与することが報告されている。以前は全肺洗浄という侵襲的な治療のみであった治療領域にも新しい薬剤が使用されている。非結核性抗酸菌症に対しても、効果はあるものの、有害事象の多い抗生剤のアミカシンに関してアミカシン吸入療法の有効性は判明している(日本ではまた臨床試験で実証されたのみで保険収載はなし)。

次に、呼吸器疾患以外の領域でも吸入デバイスがあるかどうか。なかなか実現化はしていないようであるが、糖尿病などでも吸入インスリン療法の開発中である。小生の専門外領域であり、フォローアップは出来ていないがおそらくまだまだ難しいかもとのこと。その他、抗がん剤も吸入療法の開発も検討していると総説に記載されている。

 

吸入デバイス

バイスとしての評価であるが、吸入薬に関しては、COPD,気管支喘息から様々な吸入薬が出ている。それぞれ、ステロイドやベータ刺激薬を肺のどの領域まで届くか調整をしている。本当に多くのデバイスが出ており使い分けが難しいところではある。新型タバコ自身は、ニコチンを吸入するために開発されたものではあるが、ひょっとすると吸入デバイスとしては非常に有用であるかもしれないと想像してしまう。デバイス自体が治療薬として使用される時代になれば、「小説より奇なり」ということである。

喫煙者に新型タバコについて尋ねられた場合はどうするか?

つまり、新型タバコ自体が、慢性閉塞性肺疾患・心疾患など、健康被害をもたらす可能性があるため、加燃式タバコの代替使用は容認することは出来ないということだ。

 

主な理由としては、前述のように新型タバコの身体に対する影響が不明な点が多い。現在までに発表された海外における新型タバコに関する研究は、電子タバコについての研究がほとんどである。日本で使用されている非燃焼式・加熱式タバコの健康への影響は、電子タバコの研究結果が参考に出来ない可能性がある。今後、新型タバコについての日本独自の公衆疫学の研究が必要である。JTによるテレビ広告、パンフレットなど巧妙なマーケット戦略がみられる。燃焼することによって発生する有害物質が大幅に削減されることをアピールはしているが、現時点では、日本人に対する「新型タバコが喫煙者・周囲への健康被害が少ないかどうか」かは、明らかにされていない。ましては、前述したように日本で普及されている非燃焼式・加熱式タバコも、燃焼式タバコよりも有害性は低い可能性はあると考える(ハームリダクション?)。田淵先生は、新型タバコであっても人体に対する有害事象は減らない可能性もあると言及している。またより強固なニコチン依存症を作る危険性もあると考えられている。また同本で、新型タバコはタバコ対策の難易度がさらにあがるだろうとも言及している。あまり私自身は意識していなかったが、確かに組成をコントロール出来るということも考えると、一度政府自身が新型タバコとして定義をし、制限をした場合でも、いわゆる「改良版」はいくらでも製造出来るだろう。

 

いずれにせよ、現時点では、新型タバコを代替使用として認めるというより、従来通りの方法でうまく患者を禁煙へと誘導していくことが、指導として正しい姿勢であると思われる。

電子タバコと非燃焼式・加熱式タバコは違うものと考えられています

非喫煙者である、私でもこの1年間ぐらいコンビニなどで販売しているのを目にすることが増えてきましたが、非喫煙者にとっては、周囲に新型タバコの使用者がいない限り、新型タバコがどんなものであるあまり分かっていない人も多いと思います。新型タバコとは、液体や乾燥葉を、電熱線の発熱によって、エアロゾル化して吸引するものです。1965年に発明されたが、実際に実用化されたのは近年であり、大手のたばこメーカーが製品の開発と普及に力を注いでいる。新型タバコは、e-cigarettes(電子タバコ)とHeat–Not-Burn tobacco(非燃焼式・加熱式タバコ)に分けられる。欧米では、電子タバコを中心に普及率が高まっているが、一方、日本では非燃焼式・加熱式タバコが、市場シェアの多く占めています、というよりも今も電子タバコは日本ではニコチン入りは使用許可は得られていません。日本では、2015年9月にフィリップモリス社がiQOSを発売し、2017年10月2日ブリティッシュ・アメリカン・タバコ社からgloを発売し、日本たばこ産業からは、2016年から地域限定で、Ploom TECHが販売開始されています。

日本で非燃焼式・加熱式タバコがメインであり、新型タバコの市場は電子タバコの人気が高い、海外と大きく異なっているのが現状です。また、厳密な意味ではタバコではないが、日本でも、現時点でニコチンの含まれていないリキッドは販売されてはいます(例:MR. VAPE

タバコについてまだ関心のある人はいる?

COVID19は中国から原因不明の肺感染症として報告があり、瞬く間に全世界にパンデミックを引き起こし、経済的な大きな打撃を与えつつある。医療従事者でも当初ここまで大きな問題になるだろうと考えていた人も少なかったと思う。想像を超えることが世の中には起こるものだと小生も考えている。重症肺炎を一定の確率で起こしており、現在のところ、高齢者・免疫不全・慢性心疾患・慢性呼吸器疾患などが患者背景のリスクと考えられており、さらに喫煙がリスクであることは報告されている。

 

喫煙に対する風当たりは年々強くなっているが、2020年になってからは、喫煙しているだけで強く非難をされるような風潮になってきているような場面を目にするのは小生だけではないと思われる。ただし、COVID19に対する影響がいかに大きくても、喫煙の行為自体はともかく、喫煙者を非難していくのは個人的には間違った行為であると考えている。

やめたいとおもってもやめることができないニコチン依存症が背景にあるからである。たまたま喫煙者がこの文章を読むことがあれば、喫煙によるリスクに関して理解がすすめばよいと期待したい。それは非喫煙者にとっても同様である。喫煙者を非難することはさけていただきたいと思う。新型タバコの本当のリスクを出版された田淵先生も、「まずは関心をもっていただきありがとうございました。」から文章を始めている項目がある。見習っていきたい。

新型タバコとは一体なんだろうか。新型タバコは今後どういう展開になるのでしょうか。

 

世界保健機構(WHO)によれば、現在世界で年間700万人がタバコ類の使用によって死亡していると報告しております。また、禁煙の早期実施は肺癌を中心とした喫煙関連疾患の発症が減少するということが明らかになり、タバコを巡る規制が高まっています。 そうした中、近年、新型タバコの市場が拡大しています。2年前に少しまとめましたが、それから田淵先生の本なども読んで、再度再考をしました。

また、新型タバコを吸っている患者が増えているし、喫煙患者から新型タバコについて意見を求められる機会が増えてきました。なお、むしろいろんな意見などが確立されてきている(本当のこと、メディアリテラシーが問われる内容なども)。

今回、前項目で触れた、田淵先生の本(新型タバコの本当のリスク 2019年3月内外出版社より出版)を読み、自身の考え方もまとめる機会を作って行きたいと考えました。

タバコに関しては現在喫煙者が年々減少している中、ほとんどの企業が紙型タバコから新型タバコにおおかじをとって切りかえています

 

連日の報道でもCOVID19にリスクとして喫煙が大きく影響しているとつたえられています。ただ、私はニコチン依存症というなかなかやっかいなものをターゲットにしている社会のゆがみに関して非常に注目をしています。JTをはじめとした企業が5年後10年後、どういう世界図を描いて戦略を立てているのか、動向を追っていきたい。

新型タバコの販売戦略は、非常に問題のあるところが多く、別記載をしていくが、現実的に10年以上前から企業は電子タバコを別のデバイスで開発されていたが、全世界とは違うデバイスを日本で先行発売を行っています。実際に2年以上にかけて日本がある意味実験台として使用されている実情です。

経済的な面ではCOVID19によって深刻な景気後退が起きるということが多くの人が心配していることです。治安の悪化、失業率の増加、企業の倒産などは、程度の違いはあるだろうが、免れないところであるだろう。

現在はCOVID19にリスクとして喫煙に関しては逆風となっていると皆様もお考えでしょう。しかし、自粛モードが今後も続くならば、人が自身の欲求を満たすことが出来る行為が制限されているため、ニコチン依存症の患者は増えていくのではないかと懸念されます。睡眠欲、食欲、性欲、などあるが、ソーシャルディスタンスの影響で他人との関わり合いが少なくなると、依存性の強い嗜好が増えていく可能性が高いと小生は考えます。新型タバコの販売の戦略とCOVID19の影響でどのようになっていくか関心を持ってフォローをしていくこととします。

 

現在はCOVID19真っ盛りではあるが、新型タバコについてまとめていくことしました。